籾殻くん炭(もみがらくんたん)の使用量の目安は?

籾殻くん炭(モミガラクンタン)の使用量の目安は? もみ殻くん炭

籾殻くん炭(もみがらくんたん)は土壌改良のために投入される資材です。

稲(イネ)を収穫し乾燥して脱穀する際に発生するのが籾殻(モミガラ)で、
それを低温でいぶし焼きにして炭化させたものが籾殻くん炭です。

では、もみがら燻炭はどのような使い方をすれば良いのでしょうか?
モミガラ燻炭の土壌改良効果と
予想されるデメリットを考慮して
目安となる使用量を考えてみましょう。

籾殻燻炭の土壌改良効果

もみ殻くん炭の土壌改良効果はどのようなものがあるのでしょうか?

モミガラ燻炭は通気性・水はけを改善させる!

もみがらクンタンを土壌に混ぜ込むと適度なすき間ができ、
通気性・水はけが良くなります。
また、籾殻クンタン自体が多孔質体で無数の小さな穴が開いています。
そこにも空気を含むため通気性・水はけを改善する効果は高いです。

もみ殻燻炭はアルカリ性のため酸性土壌のpH調整に役立つ!

日本の土壌は酸性に偏りがちです。
雨が多いため土壌中のミネラル分が流亡してしまったり
化学肥料の多くが酸性肥料のため、多投によって酸性に傾いたりします。
もみ殻クンタンのpHは8~10のアルカリ性なので、酸性土壌を矯正するのに役立ちます。
また、燻炭のアルカリはミネラル由来のものなので
土壌にミネラルを供給することにもなります。

もみがらくん炭は微生物を活性化させる!

炭には微生物を活性化させる効果があります。
理由として挙げられるのが炭の多孔質性。
炭には無数の小さな穴があり、その表面積は1gあたり300㎡を超えます。
その小さな穴が土壌微生物にとって格好の棲家となり活性化を促します。
土壌微生物が活性化することによって有機肥料が効きやすくなったり
特定の病原菌が増殖するのを(拮抗作用によって)防いで
植物が病気になりづらくなることが期待できます。

もみ殻くん炭を入れ過ぎるとどうなる?

もみ殻くん炭は土壌改良にとても有効な資材だと言うことは分かりました。
でも、入れ過ぎると悪影響も出てきます。
モミガラくん炭の入れ過ぎによる悪影響を考えてみましょう。

土が軽くなり過ぎて植物を支えられなくなる

土には植物を支えるという大きな役割があります。
その為にはある程度の「重さ」が必要です。
※一般的な園芸用土のかさ比重は0.4~0.6です。

もみ殻くん炭は非常に軽いため(かさ比重0.1)、
混ぜ込み過ぎると土が軽くなり過ぎます。
土が軽くなり過ぎると植物を支えられなくなります。

土壌がアルカリ性に傾き過ぎる

多くの植物は弱酸性の土壌(pH6~6.5)を好みます。
もみ殻くん炭はアルカリ性(pH8~10)なので
入れ過ぎると土壌がアルカリ性に傾きます。
アルカリ土壌はミネラル分が溶け出さないため植物が利用できず
微量要素不足に陥ります。
もみがらクンタンの多投によってアルカリ土壌になることは考えづらいですが、
極端に多くの量を混ぜ込むのは避けましょう。

もみ殻くん炭の使用量の目安は5~10%

もみがら燻炭を混ぜ込む際には5~10%を目安にしましょう。

土壌の通気性を高める効果、土壌微生物を活性化させる効果は
植物を育てる上で非常に大きなメリットとなります。
モミガラ燻炭は上手に活用したい土壌改良資材ですね。

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