コロキア・コトネアスター(コトネアステル)
[ Corokia cotoneaster ]。
大切に育てていたとしても、時として枯れてしまうことがあります。
その原因はいったい何なのでしょうか?
コロキア・コトネアスターが枯れる原因
コロキア・コトネアスター(コロキア・コトネアステル)が
枯れる原因をいつくか挙げてみましょう。
・水切れ(水枯れ)
・根焼け(肥料やけ)
・コガネムシの幼虫による根の食害
・耐寒性(-5℃前後)を下回る寒さに当たる
それぞれの原因について少し掘り下げてみます。
枯れる原因その1:根腐れ
コロキア・コトネアスター(コロキア・コトネアステル)が
枯れる原因として最も可能性が高いのが夏場の根腐れです。
保水性の高い用土もしくは有機質が豊富な用土に植え付けた場合、
夏場の高温期に用土内が酸素不足に陥ってしまいます。
※根の細胞および土壌微生物の呼吸が活発になるため
根の細胞も呼吸をしていて用土内のすき間にある酸素を利用していますが、
酸素不足に陥ると細胞が壊死してしまいます。
そして壊死した細胞をエサにして嫌気性微生物が増殖し、根腐れが進行します。
コロキア・コトネアスターはやや乾燥気味の環境を好む
(=用土内の酸素不足に弱い)ため、
軽石系(日向土など)の多孔質資材を混ぜ込んで
植え付け用土の通気性・水はけを良くしておくことが肝要です。
また、堆肥などを多く混ぜ込み過ぎると
堆肥に含まれている微生物の呼吸によって用土内の酸素が消費されてしまいます。
※あくまでも過剰に混ぜ込んだ場合です。
堆肥はやや控えめに(全体量の2割程度)しましょう。
枯れる原因その2:水切れ(水枯れ)
鉢植えでコロキア・コトネアスターを育てている場合には
水切れ(水枯れ)に注意が必要です。
コロキア・コトネアスターは葉が小さく
水切れで枝葉が萎れているかどうかの判断が難しい。
乾燥には比較的強い植物なのですが、
完全に水切れさせると枯れるので注意して下さい。
枯れる原因その3:根焼け(肥料やけ)
肥料の与え過ぎが原因で根が傷み、
水を上手く吸い上げることができなくなってしまうことを
根焼け(肥料やけ)と言います。
コロキア・コトネアスターの場合は
春か秋に緩効性肥料を規定量与えます。
夏場には肥料分がなるべく残っていないことが肝要です。
枯れる原因その4:コガネムシの幼虫による根の食害
コロキア・コトネアスターを鉢植えで育てている場合に注意したいのが
コガネムシの幼虫による根の食害です。
用土内の有機物をエサにして大きくなるので
コロキアの根も食べられてしまいます。
・土が乾きづらい
このような状態になったら根腐れかコガネムシの幼虫を疑ってください。
コガネムシの幼虫に根を食害されていた場合は、
通気性が良く有機質をあまり含まない用土に植え替えて
地上部をある程度切り詰めて様子を見ます。
根腐れの場合も同様です。
枯れる原因その5:耐寒性(-5℃前後)を下回る寒さに当てる
コロキア・コトネアスターは耐寒性が比較的強い植物です。
-5℃前後までの寒さには耐えるので
暖地であれば屋外で冬越しができます。
寒冷地の場合は冬は屋内に取り込むなど冬越しの工夫をしましょう。
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