ゼオライトは保肥力と保水性を高めるための土壌改良資材ですが、
鉢植えの基本用土として使われることはあまりありません。
でも、先日取り寄せた硬質ゼオライト(モルデナイト系ゼオライト)の
物理性を確認するために鉢に入れて水を注いでみると、
…水はけ良いじゃないか!
感覚としては日向土に近いような物理性です。
と言うことは、保水性はあまり無いのかもしれません。
とにかく試してみよう!と言うことで
硬質ゼオライト7:バーク堆肥3の割合で混ぜ合わせ
即席のゼオライト培養土を作成しました。
そこに、先日挿し木(挿し芽)が発根した
サルビアネモローサカラドンナを植え付けました。
果たしてうまくいくかどうか。
ちなみに、現状持ち合わせている知識で
ゼオライト培養土のメリットを挙げてみると
・硬質ゼオライトは粒が潰れにくく、長期間の使用に耐える
・保肥力バツグン!
逆に、デメリットを考えてみると
・pHがややアルカリに傾き過ぎか?
・保肥力が大き過ぎて初期生育が悪いかも?
こんな感じ。
物理性の問題は無さそうなので、
案外すんなりと育つような気がしますけどね。
なぜゼオライトを基本用土として試すのか?
赤玉土の有限性
そもそもなぜゼオライトを基本用土として使おうと考えたのかと言うと、
現在園芸用土として多くの方が使用している赤玉土が掘り尽くされて
将来的に使えなくなってしまう可能性があるからです。
赤玉土の推定採取可能年数は15~20年と言われています。
古い土の再利用の問題
赤玉土は粒状を保っている時はとても優れた園芸用土なのですが
長期間使用していると粒が崩れ水はけ・通気性が極端に悪化します。
微塵と化した赤玉土(すでに玉土では無いですけど)は、再利用も難しく
処分に困っている方も少なくありません。
ゼオライトは豊富な地下資源
島根県産のゼオライトを扱っている会社のホームページを見ると、
ゼオライトの島根県の産出量は年間約1万5000トンで、
推定埋蔵量は約700万トンとのこと。
無尽蔵、とまでは言えませんが
かなり豊富な地下資源であることは確かです。
硬質ゼオライトは粒が潰れづらく長期間の使用に耐える
硬質ゼオライトは粒が潰れづらいので
長期間使用しても物理性が悪化しづらいです。
用土のリサイクル性も高いと考えられるので
使用済みの用土の処分に困ることも無くなる…かも?
うまく基本用土として機能するのであれば
これ以上ない資材だと思うのですが…。
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