カンナ・オーストラリアはツヤのある大きな銅葉が特徴の植物です。
草丈は150cm程度まで大きくなるので、
非常にダイナミックで庭のアクセントになります。
特に暑い時期に大活躍のカンナ・オーストラリア。
いったいどんな植物なのでしょうか?
カンナ・オーストラリアはどんな植物?
カンナ・オーストラリアはどんな植物なのでしょうか?
基本的な情報をまとめてみました。
カンナ・オーストラリアはカンナ科の半耐寒性宿根草(球根植物)
カンナは熱帯アメリカ原産の半耐寒性宿根草(球根植物)です。
熱帯原産だけあって、他の植物が苦手な日本の夏の高温多湿もへっちゃらです。
カンナ・オーストラリアの開花時期は?
カンナ・オーストラリアの開花時期は6月~10月です。
花色は赤みを帯びたオレンジで、
シックな銅葉との相性がとても良いです。
他の植物の花数が少なくなる真夏に本領を発揮して
とても見応えのある景観を作ってくれます。
カンナ・オーストラリアの草丈・大きさは?
カンナ・オーストラリアは草丈が150cm前後で横幅は60cm前後です。
カンナの中ではかなり大型の部類に入ります。
花茎が伸びてくると草丈が2m近くになるので、
最盛期の夏にはかなりインパクトがあります。
カンナ・オーストラリアの耐寒性は?
カンナ・オーストラリアは寒さにあまり強くありません。
耐寒温度は0℃。
暖地であればそのまま植えっぱなしでも冬越しできるレベルです。
カンナ・オーストラリアの冬越しのコツは?
カンナ・オーストラリアは気温が5℃を下回ると地上部が枯れ始めます。
暖地であればそのままでも冬越しが可能ですが、
霜が降りるような地域であればもう一工夫を。
枯れた地上部をカットしたら盛り土をするか、
腐葉土や稲わらで厚く(10cm以上)マルチングをします。
そうすることで球根部分が凍るのを防ぎます。
寒冷地の場合はそれでも冬越しが難しいため、
地上部が枯れたら株を掘り上げて、
湿らせたピートモスやバーミキュライトなどに入れて保管をします。
カンナ・オーストラリアの耐暑性は?
カンナ・オーストラリアは熱帯アメリカ原産の植物なので、
非常に暑さに強いです。
水が大好きな植物なので、乾燥にだけ気を付けていれば
夏も元気に育ってくれます。
カンナ・オーストラリアの耐乾性は?
カンナ・オーストラリアは乾燥にはやや弱い植物です。
特に梅雨明け後は旺盛に生育する一方で
乾燥して水切れしやすいので、定期的に水遣りをしましょう。
カンナ・オーストラリアの耐湿性は?
カンナ・オーストラリアは水が大好きな植物です。
水耕栽培できるくらいなので、
多少水をやり過ぎても根腐れをする心配はありません。
カンナ・オーストラリアの育て方・栽培方法
カンナ・オーストラリアは熱帯アメリカ原産で暑さに強い一方で、
霜が降りるような地域などでは冬越しに工夫が必要であることが分かりました。
それをふまえて育て方・栽培方法を見ていきましょう。
カンナ・オーストラリアが好む栽培環境は?
カンナ・オーストラリアはどのような栽培環境を好むのでしょうか?
カンナ・オーストラリアの栽培環境①日当たり
カンナ・オーストラリアは日当たりを好む植物です。
夏場の直射日光にも負けることなく大きな葉を茂らせるので、
できるだけ日当たりの良い環境で育てましょう。
カンナ・オーストラリアを日陰で育てるとどうなる?
株分けしたカンナを日陰で育ててみたところ、
枯れてしまうことはありませんでしたが
花数が少なく株もあまり大きくなりませんでした。
半日陰程度の環境であれば育てることは可能なようです。
カンナ・オーストラリアの栽培環境②風通し
一般的な植物は風通しの良い環境の方が適していますが、
カンナ・オーストラリアは湿度が高くジメジメした環境下でも
問題無く育ってくれます。
よって、風通しにはそれほど気を遣わなくて良いです。
むしろ強い風によって枝がベチャっと倒れてしまうことがあります。
その場合には支柱などで支えてあげましょう。
カンナ・オーストラリアの栽培環境③植え付け用土
カンナ・オーストラリアは湿り気のある環境を好みます。
乾燥にもある程度の耐性はあるため、
植え付け用土はそれ程気にしなくて良いです。
庭植えの場合は堆肥などを混ぜ込むなど簡易的な土壌改良を。
鉢植えの場合は一般的な培養土で十分です。
カンナ・オーストラリアの水遣り方法
カンナ・オーストラリアは水を好む植物です。
水やりをし過ぎたとしても根腐れの心配は無いので
定期的に水遣りをしましょう。
特に梅雨明け以降の夏はカンナ・オーストラリアが旺盛に生育するため、
庭植えであったとしても定期的に水遣りをします。
カンナ・オーストラリアの肥料の与え方
カンナ・オーストラリアは大型の植物なので
たくさんの肥料が必要なイメージがありますが、
他の草花と同程度の肥料で十分です。
肥料を与える時期・タイミングは?
春に緩効性肥料を与えるか、
生育期に水遣りを兼ねて規定倍率に希釈した液肥を与えます。
10月以降、気温が下がってきたら肥料を与える必要はありません。
カンナ・オーストラリアの剪定・切り戻し方法
カンナ・オーストラリアの剪定・切り戻しは
生育期には咲き終わった花茎を切り戻す程度です。
10月以降に気温が下がると地上部が枯れ始めますので、
その際には株元近くで剪定をします。
その後はお住まいの地域に応じた冬越しの対策をして下さい。
カンナ・オーストラリアの病害虫防除
カンナ・オーストラリアは病害虫の被害を受けることは少ないです。
薬剤散布などをしなくても十分綺麗な状態を保つことができます。
日当たりが良い環境で育てれば
手間いらずで育ってくれる丈夫な植物です。
カンナ・オーストラリアの増やし方
カンナ・オーストラリアは株分けで増やすことができます。
カンナは球根植物で、球根は生姜(ショウガ)に似た形状をしています。
株が充実してくると球根が太ってくるので、
株を堀り上げて芽が2~3つ付くように切り分けます。
株分け(分球)の時期・タイミングは?
カンナ・オーストラリアの株分けの適期は4~5月です。
カンナ・オーストラリアの楽しみ方
カンナ・オーストラリアは草丈が2m近くまで伸びるため
大きめの鉢植えもしくは庭植え(花壇植え)で楽しむ植物です。
カンナ・オーストラリアの楽しみ方①庭植え(花壇植え)
カンナ・オーストラリアは非常に美しい銅葉を茂らせて
草丈も2メートル近くまで大きくなるため、
庭植えにした場合とてもインパクトがあります。
植え付ける場所は花壇の後方が適しています。
カンナ・オーストラリアの楽しみ方②鉢植え
カンナ・オーストラリアは鉢植えでも楽しむことができます。
かなり地上部が大きく育つため、
植え付ける鉢は大きめ(8号~10号)のものを用意しましょう。
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