珪酸塩白土とは?

珪酸塩白土とは? 珪酸塩白土

珪酸塩白土とは?

珪酸塩白土(けいさんえんはくど)は秋田県八沢木地域でのみ産出される
白色の粘土鉱物(2対1型モンモリロナイト粘土)です。

園芸の分野では根腐れ防止剤として愛用されています。

珪酸塩白土が土壌改良資材としてどのような特徴があるのかをまとめてみます。

珪酸塩白土の物理性改善効果

珪酸塩白土は土壌の物理性に対してどのような効果があるのでしょうか?
通気性、水はけ、保水性にどのような影響があるのかをまとめてみました。

通気性・水はけに効果は?

珪酸塩白土は通気性・水はけに関してはそれほどの改善効果は見込めません。
膨潤性が高い(水を含むと膨らみ、乾くと縮む性質)ため
土壌にすき間ができて通気性・水はけの改善効果があると言われていますが
水を捕まえる力が強いのでなかなか乾きません(汗)。
元々が粘土質の土壌で通気性・水はけの改善を主な目的とする場合には
他の資材を用いた方が効果的です。

保水性の向上に効果は?

先ほども書きましたが、珪酸塩白土は膨潤性が高いため
保水性の向上はかなり見込めます。
砂質土壌で水はけが良過ぎる場合、珪酸塩白土を混和すると保水性がアップします。

珪酸塩白土の科学性改善効果

珪酸塩白土は土壌の科学性に対してどのような効果があるのでしょうか?
土壌pH(土壌酸度)、保肥力にどのような影響があるのかをまとめてみました。

珪酸塩白土のpHは?

珪酸塩白土のpHは6(弱酸性)です。
また、珪酸塩白土には土壌をph6近辺に調整する緩衝能があるため
多くの植物が育ちやすい弱酸性土壌になります。

保肥力向上に効果は?

珪酸塩白土の保肥力を示す数値であるCECは65meq/100gです。
これは一般的な土壌のCECが12meq/100gであることから
保肥力の向上には一定の改善効果が見込めると言えます。

しかし、単純にCECの大きさで言えばゼオライトは150meq/100g、
バーミキュライトも同様の150meq/100gと他の粘土鉱物と比較すると
決して大きい値とは言えません。

珪酸塩白土の生物性改善効果

珪酸塩白土は土壌の生物性改善に直接効果があるとは言えませんが、
腐植と結合して(腐植粘土結合体)土壌微生物の安定化に寄与します。

珪酸塩白土その他の効果

珪酸塩白土は16種類ものミネラルを含み、しかもバランスが良いです。
保肥力だけで見ればゼオライトやバーミキュライトには及びませんが、
ミネラルバランスの良さは珪酸塩白土が抜きん出ています。

珪酸塩白土は
pH調整能力と保水性・保肥力向上効果を持った
ミネラル(微量要素)供給資材と言えるでしょう。

そう考えると、やはり珪酸塩白土は…凄い。

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