植物も、動物(人間も含む)も、微生物も
生きていくためにはエネルギーが必要です。
植物は光合成をすることで生きていくためのエネルギーを生み出します。
6CO₂+12H₂O+光エネルギー → C₆H₁₂O₆+6O₂+6H₂O
上の化学反応式らしきものは中学の理科あたりで習いますよね。
ご存じのとおり、CO₂は二酸化炭素でH₂Oは水、
O₂は酸素で、C₆H₁₂O₆は糖(グルコース)です。
光合成は植物が二酸化炭素と水を材料にして
光エネルギーを使って糖を合成する働きのことです。
(副産物として酸素と再合成された水が発生します)
光合成は(植物の側から見れば)炭素同化作用とも言います。
植物は光合成によって炭素(C)を取り込み、
デンプンの形で葉緑体に貯蔵します。
植物はデンプンを必要に応じて分解し、ショ糖の形で輸送して
代謝・生長のエネルギー源として利用しています。
草食動物は植物を食べることで炭素(C)を得ています。
肉食動物は草食動物を食べることで炭素(C)を得ています。
人間は、植物も食べるし動物も食べますね(汗)。
微生物は動植物の遺体から炭素(C)を得ています。
そして、生き物は呼吸をすることで炭素化合物を酸化させ
エネルギーを取り出しています。
高炭素資材は土壌微生物へのエネルギー源の供給
もみ殻のような高炭素資材は
土壌微生物にとってのエネルギー源で
適切な環境・施用方法によって土壌微生物を活性化させます。
しかし高炭素資材は使い方によっては
植物の生育を阻害してしまう可能性もあります。
・土壌表面への施用(マルチング)
・土壌へ浅く鋤き込む
・炭素率(C/N比)が20前後になるように窒素源も供給する
高炭素資材を施用する際には上記のことに留意します。
それとともに、土壌孔隙を増やし土壌微生物の棲家となる
多孔質資材(珪藻土焼成粒や木炭、籾殻くんたんなど)、
有機物が微生物に分解されてできた腐植と結合して
長く土壌に留めておくための粘土鉱物(ゼオライトや珪酸塩白土など)を
投入することでバランスの良い土づくりができるようになります。
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