目覚めの一杯や食後のデザート時など、
コーヒーが日常に欠かせない飲み物になっている方も
多いのではないでしょうか?
でも、本格的なドリップコーヒーを愉しんだ後に
必ず発生する「コーヒーかす」。
生ゴミとして処分するのが一般的ですが、
できれば再利用したいですよね。
「乾かして庭にまけば肥料になる」なんて情報もありますが
本当なのでしょうか?
コーヒーかすをそのまま庭にまくのはNG!その理由は…
結論から言うと、コーヒーかすをそのまま庭にまくのはNGです。
肥料になるどころか、植物の生育に悪影響が出てしまいます。
UCC上島珈琲株式会社と近畿大学農学部との共同研究結果が
ウェブサイトに掲載されていますので参考にしてみて下さい。
コーヒーかすに含まれる成分で
植物の生育に悪影響をおよぼす原因となるのが
カフェインとフェノール性物質(ポリフェノール)です。
カフェインが植物の発芽や生育を阻害する
カフェインはコーヒーに含まれる代表的な成分でアルカロイドの一種です。
カフェインは植物の発芽や生育を阻害する物質として知られています。
フェノール性物質が植物の発芽や生育を阻害する
コーヒーかすにはクロロゲン酸をはじめとする
フェノール性物質が多く含まれています。
このフェノール性物質が土壌で分解される過程で
植物の発芽や生育を阻害する物質が生成されると言われています。
コーヒー粕の園芸・ガーデニング分野での再利用方法は?
コーヒー粕に含まれるカフェインやフェノール性物質などの
生育阻害物質は微生物などに少しずつ分解されていきます。
半年から1年程度で園芸やガーデニングに利用できるようになりますよ。
植物を育てていない場所の土に混ぜ込む
コーヒー粕を無害化・堆肥化するのに一番簡単なのが
植物を育てていない場所の土に混ぜ込むこと。
日当たりが悪いなどの理由で植物が上手く育たない場所を
利用すると良いでしょう。
落ち葉や生ゴミなどと一緒に堆肥化する
やや本格的ですが、落ち葉や生ゴミなどと
コーヒー粕を混ぜ込むことで堆肥化させることもできます。
コーヒーかすは多孔質で生ゴミなどを堆肥化させる際に発生する
アンモニアなどの臭い成分を吸着する働きがありますので
堆肥化の副資材としてはとても優秀です。
コーヒーかすは雑草の抑制に使える
コーヒーかすは堆肥化させないと植物の生育を阻害します。
それを逆手に取って雑草の抑制に使ってしまいましょう。
雑草が生えて欲しくない場所にコーヒー粕をまくだけです。
コーヒーかすは堆肥化すれば有益な園芸資材
コーヒー粕はカフェインやポリフェノールなどの
生育阻害物質が分解されれば有益な園芸資材になります。
堆肥化するのには少しの手間とある程度の時間がかかりますが、
ぜひ再利用してみて下さい。
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