バラの黒点病(黒星病)とベと病は、
似たような病斑が発生するためやや間違いやすいです。
バラの黒点病(黒星病)とは?
上の写真は黒点病(黒星病)です。
英語でBlack spotと表記するだけあって、黒い斑点が発生します。
だんだんと病斑が広がっていき、最終的には落葉します。
黒点病が蔓延するとほとんどの葉が落ちてしまい、
光合成不足→生育不良に陥ってしまうことも。
地植えのバラでは定期的な薬剤散布をしていても完璧に防ぐのは難しい病気です。
マンションのベランダなど雨の当たらない場所で育てている場合には
それほど黒点病の被害は酷くならないようです。
バラのべと病(ベト病)とは?
バラのべと病(ベト病)は紫褐色の病斑が発生します。
病斑が広がっていき、やがて落葉します。
春の一番花の前に若葉に発生することが多いので厄介です。
黒点病とべと病の違い(見た目)
黒点病とべと病の違いを上の写真を参考に見比べてみて下さい。
ややべと病の病斑の方が紫がかっているのが分かりますか?
また、黒点病の病斑は葉脈に沿って出ることが多く、
円形に近いシミが広がっていきます。
べと病は不定形な紫褐色のシミです。
黒点病とべと病の違い(発生時期)
黒点病が発生しやすい気温は20℃~25℃。
べと病が発生しやすい気温は15度~20℃。
よって、ベと病は春先~一番花の前あたりが一番発生しやすい時期です。
黒点病は一番花の後~梅雨時期に一番発生・蔓延しやすいです。
黒点病、べと病ともに湿度が高く
葉っぱが濡れている環境で発生しやすいので、
風通しが良い環境で育てることが
予防や病気の蔓延の防止に繋がります。
コメント