もみ殻燻炭(モミガラクンタン)は、
米(コメ)を収穫する際に発生する籾殻(もみがら)を
蒸し焼きにして炭化させたものです。
では、もみがらクンタンは土壌改良の面でどのような効果があるのでしょうか?
籾殻くんたんの物理性改善効果
籾殻くんたんは土壌の物理性に対してどのような効果があるのでしょうか?
通気性、水はけ、保水性にどのような影響があるのかをまとめてみました。
通気性・水はけに効果は?
籾殻クンタンは多孔質で非常に細かい無数のすき間があいています。
その小さなすき間に空気や水を含むため、
土壌に混ぜ込むことで適度な孔隙を生み出します。
その結果、土壌の通気性・水はけを向上させる効果があります。
保水性の向上に効果は?
モミガラ燻炭は重量比6~7倍の保水力を持っています。
が、あくまでも重量比。モミガラクンタンはとても軽いので、
そこまで保水性が高いとは言えません。
どちらかと言うと通気性・水はけの改善効果が高い資材です。
もみ殻燻炭の科学性改善効果
もみ殻燻炭は土壌の科学性に対してどのような効果があるのでしょうか?
土壌pH(土壌酸度)、保肥力にどのような影響があるのかをまとめてみました。
もみ殻燻炭のpHは?
もみ殻燻炭のpHは8~10(アルカリ性)です。
酸性土壌の改善に効果的な土壌改良資材と言えます。
保肥力向上に効果は?
もみ殻燻炭は多孔質でその小さなすき間に空気や水、
そして水に溶けた肥料分を保持することができます。
しかしながら、他の粘土鉱物や有機物のように
イオン交換能を持っているわけでは無いので
それほど保肥力は高くありません。
もみ殻くん炭の生物性改善効果
もみ殻くん炭は多孔質体のため、
そこが土壌微生物の恰好の棲家になります。
土壌微生物の活性化においてもみ殻くん炭や木炭などの「炭」が果たす役割は大きく、
土壌微生物の餌(エサ)となる有機物と一緒に投入することで
土壌の生物性改善効果は一層高まります。
もみ殻くん炭の土壌改良効果まとめ
もみ殻くん炭の物理性改善効果は通気性◎、保水性は△。
アルカリ性資材のため酸性土壌を中和させるのに効果的。
土壌微生物の棲家として機能し、活性化に効果的。
もみ殻くん炭は土壌の通気性・水はけを改善し、酸性土壌の中和にも役立ちます。
更に土壌微生物の活性化に効果的な資材なのでぜひ活用したい。
使用量の目安は5~10%程度です。
コメント