なぜバーク堆肥なのか?

完熟バーク堆肥 多孔質培養土

多孔質培養土に配合してある有機物は完熟バーク堆肥のみです。

培養土に配合することのできる有機物(堆肥)は、とてもたくさんの種類があります。
ピートモスや腐葉土、もみがら堆肥、ココピート、牛糞堆肥、馬糞堆肥 etc…。

その中でなぜバーク堆肥を選んだのかと言うと…

・土壌改良効果が長期間持続するから
・保肥力を増大させ、リン酸の肥効を高める効果があるから
・培養土内の微生物を多様化させる効果があるから

それぞれの理由について書いていきましょう。

バーク堆肥は土壌改良効果が長時間持続する!

バーク堆肥の原料は広葉樹や針葉樹の樹皮です。
樹皮を剥離、粉砕、選別し、発酵を促進させるための副資材
(鶏ふんや尿素など)を加えて高温発酵させます。

バークには繊維状の難分解性有機物(リグニンなど)が多く含まれていて、
発酵が進むと微生物に分解されづらい安定した腐植(耐久性腐植)となります。

バーク堆肥は他の有機物よりも耐久性腐植が多く含まれているため、
土壌改良効果が長期間(数年間)にわたって期待できます。

培養土の中でバーク堆肥の細かな繊維質が吸水すると膨らみ乾くと縮むので、
しっかりと保水しながら通気性も良くなるという優れた物理性を持っています。

バーク堆肥は保肥力もバツグン!

完熟したバーク堆肥の保肥力を示す数値(塩基交換容量:CEC)は
70meq/100gで、通常の土壌(12meq/100g)と比較して約5倍です。
それだけ肥料成分をガッチリを保持してくれるので、
安定して植物に肥料成分を供給することができます。
その保肥力の源となっているのが腐植酸(フミン酸)で、
土壌に含まれる鉄やアルミなどをキレート化することでリン酸と結合するのを防ぎ、
植物がリン酸を吸収・利用しやすくなる効果もあります。

バーク堆肥は培養土内の微生物を多様化させる効果アリ!

培養土内の微生物を多様化させると拮抗作用により
特定の病原菌が増殖するのを抑制します。
よって、土壌病害を防ぐには土壌微生物の多様化が不可欠です。
バーク堆肥は難分解性有機物を多く含むため、
完熟するまでには多くの種類の微生物の影響を受けます。
結果的にバーク堆肥には多様な微生物が含まれていて、
培養土内の微生物多様化に大きな役割を果たします。

多孔質培養土(スタンダードver.)は宿根草やバラなど
数年間にわたって育てる植物を対象として開発しました。
バーク堆肥は物理性・科学性・生物性
それぞれの改善効果が
長期間にわたって持続する、
という意味で他の有機物よりも優れています。

しかも、高品質の完熟バーク堆肥が
安定して手に入る目処が立ったため
採用に至った、
という訳です。

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