バーミキュライトは土壌改良のために投入される粘土鉱物の一種です。
バーミキュライトはアコーディオン状の多孔質体で
そのすき間に水を保持するため保水性が高まります。
それと同時に土壌に適度なすき間ができるため通気性も良くなります。
また、バーミキュライトは保肥力が高く
特にアンモニア態窒素やカリウムの肥効を安定化させます。
しかし、良いからといって過剰に投入するともちろん弊害が出てきます。
それでは、バーミキュライトの
使用量の目安はどれくらいなのでしょうか?
バーミキュライトを入れ過ぎるとどうなる?
バーミキュライト( Expanded vermiculite )は原石である蛭石を
高温で焼成し作られた土壌改良資材です。
とても軽量( かさ比重0.1 )で保水性の高い資材ですが、
入れ過ぎるとどのような弊害が出るのでしょうか?
土が軽くなり過ぎて植物を支えられなくなる
土には植物を支えるという大きな役割があります。
その為にはある程度の「重さ」が必要です。
※一般的な園芸用土のかさ比重は0.4~0.6です。
バーミキュライトは非常に軽いため(かさ比重0.1)、
混ぜ込み過ぎると土が軽くなり過ぎます。
土が軽くなり過ぎると植物を支えられなくなります。
ハンギングバスケットやリースなど土を軽量化して
なおかつ保水性を高めたい場合にはバーミキュライトは最適な資材なので
30%程度使用するのはアリ。
しかし、一般的な鉢植え用土としては5~10%程度が
バーミキュライト使用量の目安と言えるでしょう。
保水性が高くなり過ぎて根腐れしやすくなる
バーミキュライトは保水性の高い資材です。
水切れを起こしてはいけない挿し木用土や
乾燥しやすいハンギングバスケットの用土に多く使われるのは
バーミキュライトの保水性が高いためです。
一般的な植物の鉢植えにバーミキュライトを多く入れ過ぎると
保水性が高くなり過ぎて過湿(酸素不足)による根腐れを引き起こす可能性があります。
特に過湿に弱い宿根草や多肉植物などの植え付け用土には
バーミキュライトを多く入れ過ぎないことが肝要です。
バーミキュライトの使用量の目安は5~10%
バーミキュライトを混ぜ込む際には5~10%を目安にしましょう。
ただし、ハンギングバスケットやリースのように乾燥しやすい環境下であれば
10~30%程度混ぜ込んでも良いです。
バーミキュライトは基本用土としてでは無く、
保水性・保肥力を高めるための補助資材として考えるのがベターです。
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