天候不順の時はアミノ酸液肥の葉面散布で乗り切ろう!

天候不順の時はアミノ酸液肥の葉面散布で乗り切ろう! アミノ酸

天候不順の時はアミノ酸液肥の葉面散布で乗り切ろう!

今年は3月に入ってもなかなか暖かくならず、
春の陽気を感じられない日が続いています。

昨日は寒の戻りで静岡では冷たい雨となりました。

思ったように晴れず曇りや雨の日が続く天候不順の時は
どうしても植物の生長が滞りがちです。

光合成不足は“エネルギー不足”

植物は光合成によって糖(デンプン)を生成し、
生育や生長のエネルギー源としています。

根から吸収された無機態窒素(硝酸態窒素やアンモニア態窒素)を
アミノ酸→たんぱく質に合成して枝葉の生長に繋げていますが
その合成の際にもエネルギーを必要とします。

光合成不足(=エネルギー不足)だとアミノ酸やたんぱく質の合成がうまくいかず、
硝酸態窒素のまま植物体内に残留してしまいます。
その状態が続くと病害虫の被害を受けやすくなり生育不良に繋がります。

植物はアミノ酸を直接吸収できる!

以前は植物は無機栄養分しか吸収できないとされていましたが、
近年の研究でアミノ酸やタンパク様窒素化合物(PEON)などの有機態窒素も
吸収・利用していることが分かってきました。

無機態窒素を吸収した場合には
硝酸態窒素→亜硝酸態窒素→アンモニア態窒素→アミノ酸→タンパク質
この順番で合成していきそれぞれの過程でエネルギーを必要としますが、

アミノ酸を直接吸収した場合には
アミノ酸→タンパク質
とエネルギー消費を節約してタンパク質の合成ができる利点があります。

光合成が十分に行われている時には化学肥料でも有機肥料でも
どちらでも植物は良く育ちますが、
天候不順の時にはアミノ酸やタンパク様窒素化合物を豊富に含む
有機肥料やぼかし肥料の方が有利に働きます。

アミノ酸は葉面散布の方が吸収されやすい!

アミノ酸は根よりも葉からの方が吸収・移行されやすいことが分かっています。
葉面散布をすることでダイレクトに成長させたい枝葉にアミノ酸を届けることができるので
天候不順の際にはアミノ酸液肥の葉面散布が最も効率的な施肥方法だと言えます。

ちなみに、えひめAI(マイエンザ)や天恵緑汁などの発酵液も
アミノ酸をたっぷり含んでいるのでこれらを葉面散布するのも効果的です。

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