牛糞堆肥とは?成分や効果、使い方、完熟堆肥の見分け方について


Twitterでつぶやいています→https://twitter.com/GarDecoJapan

牛糞堆肥とは?成分や効果、使い方、完熟堆肥の見分け方について

牛糞堆肥とは、牛(ウシ)の糞尿にワラやオガクズ、もみ殻などの副資材を混ぜ込み
堆積・発酵させた土壌改良資材です。

土に混ぜ込むことで保水性や保肥力が向上し、
土壌微生物が活性化して植物が育ちやすい環境を整えることができます。

ここでは牛糞堆肥の成分や期待される効果、
使い方、完熟堆肥の見分け方について書いていきます。

牛糞堆肥の成分

牛糞堆肥の肥料成分はそれほど多く含まれていません。
あくまでも土の機能性を高める土壌改良剤の一つで、
植物を育てるためには牛糞堆肥とは別に
化成肥料もしくは有機質肥料が必要になります。

牛糞堆肥の成分表(一例)

窒素0.8%、リン酸1.7%、カリウム1.8%

上記は市販されている牛糞堆肥の成分の一例です。
一例、と書いたのは牛糞堆肥の肥料成分はウシに与えていた肥料や
堆肥にする際に混ぜ込む副資材によって異なるからです。

一般的に牛の餌は干し草や稲わら、
サイレージなど植物性で繊維質に富んだものが主体。
副資材もワラやオガクズ、もみがらなど植物性のものがメインなので
出来上がった牛糞堆肥は他の畜糞系堆肥に比べて
肥料成分は少ないものの腐植に富み、土壌改良効果は高いと言えます。

牛糞堆肥の効果

牛糞堆肥は植物を育てる上でどのような効果があるのでしょうか?

牛糞堆肥の土壌改良効果

牛糞堆肥は土に混ぜ込むことで以下のような土壌改良効果が見込めます。

・保水性の向上
・保肥力の向上
・土壌微生物の活性化
・微生物の活性化による土壌の団粒構造化

牛糞堆肥は植物性の繊維質由来の腐植が豊富に含まれているため
他の畜糞系堆肥(鶏糞堆肥や豚糞堆肥)と比べると土壌改良効果は高いです。
完熟の牛糞堆肥は土壌微生物の活性化にも大いに役立ち、
微生物が活性化することで土壌の団粒構造化が促進されます。
結果的に、通気性・保水性・保肥力に優れたバランスの良い土壌となります。
できればバーク堆肥や腐葉土など植物性の堆肥も併せて施用するとより効果的です。

牛糞堆肥の肥料効果

窒素0.8%、リン酸1.7%、カリウム1.8%

上記の肥料成分はあくまでも一例で、牛に与えるエサの種類や
堆肥化の際に混ぜ込む副資材によって成分は異なってきます。

少し注意して見ておきたいのが「肥効率」。

有機質の肥料成分は全て植物が利用できるのではなく、使われるのはその一部です。
肥効率とは化成肥料を100とした場合どれくらいの肥料効果があるかを示したものです。

一般的な牛糞堆肥の肥効率は、

窒素30%、リン酸80%、カリウム90%

上記のようになっています。
窒素は与えた分の3割程度しか効きませんが、
リン酸やカリウムにいたっては大部分が植物に吸収・利用されます。

堆肥だからと言って多く投入し過ぎると
リン酸過多、カリウム過多になる可能性があるので注意しましょう。

牛糞堆肥の使い方

牛糞堆肥はどのように使えばよいのでしょうか?
家庭菜園など地植えの植物のための土壌改良として使う場合と
プランターや鉢植えなどの植物のための使い方、それぞれ見ていきましょう。

牛糞堆肥を土壌改良として使う場合

牛糞堆肥の使用量の目安は一般的に1㎡あたり2~3kgですが、
土壌改良として使う場合は1㎡あたり1kg程度に留めておいた方が良いでしょう。
リットルに換算すると2~3リットル程度です。
良く土と混ぜ合わせましょう。

堆肥全体の使用量の目安は1㎡あたり2~3kgなので、
残りの1~2kgはバーク堆肥や腐葉土など植物性の堆肥を投入します。

牛糞堆肥をプランターや鉢の土に混ぜ込む場合

牛糞堆肥をプランターや鉢の土に混ぜ込む場合の
使用量の目安は10~20%程度です。
おすすめは牛糞堆肥を10%程度にとどめ、
バーク堆肥や腐葉土など植物性堆肥を20%程度混ぜ込み
用土全体の30%程度を有機物(植物性・動物性堆肥)にすること。
赤玉土を基本用土として上記のバランスで堆肥を混ぜれば
かなりバランスの良い培養土になります。

完熟牛糞堆肥の見分け方

牛糞堆肥を使用する場合、それが完熟かどうかがとても重要になります。
未熟な牛糞堆肥を投入すると植物の生育には逆効果となるので注意が必要です。
※窒素飢餓やガス害など

しかしながら、完熟堆肥を見極めるのはとても難しい。
いくつかの判断材料を書きますので参考にして下さい。

色が黒くなっているかどうか

色が黒いほど完熟堆肥に近いと言えます。
有機物が発酵・分解されていくと「腐植」になります。
腐植物質が多く存在するほど色は黒くなってくるので、
堆肥の色は完熟かどうかを見極めるポイントの一つです。

アンモニア臭、腐敗臭がしないこと

堆肥のにおいを嗅いで、アンモニア臭や腐敗臭がしないことも判断のポイントです。
アンモニア臭がする場合はまだ未熟な堆肥であると言えます。
牛糞堆肥の糞尿に含まれる尿素やタンパク質が分解されてアンモニア態窒素になるのですが
発酵がすすんでいくうちに空気中に放出されるか
もしくは硝化菌によって硝酸態窒素へ分解され、
完熟堆肥の場合はほとんどアンモニア臭はしません。
腐敗臭がする場合はそもそも発酵に失敗しています。
堆肥は好気性発酵によって作られますが
腐敗臭がするということは嫌気性発酵になっているということ。
残念ながら腐敗臭のする牛糞堆肥は使えません。

堆肥が細かく、サラサラしていること

完熟堆肥は有機物がほとんど分解されている状態の堆肥です。
よって原形(牛糞堆肥の場合は牛糞と副資材)がほとんど確認できないくらいに
分解されて細かくサラサラしているものの方が完熟に近いと言えます。

ただ単純に牛糞を乾燥させた乾燥牛糞は原形がかなり残っています。

牛糞堆肥とは?終わりに

牛糞堆肥は植物を育てる上でとても役に立つ資材です。
成分や使い方、完熟堆肥の見分け方を踏まえて
上手に使っていきましょう。

スポンサーリンク
レクタングル大広告