牛糞堆肥と鶏糞堆肥の違いとは?


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牛糞堆肥と鶏糞堆肥の違いとは?

牛糞堆肥と鶏糞堆肥(発酵鶏糞)はそれぞれ肥料や土壌改良剤として
家庭菜園・ガーデニング・農業などに幅広く使われている資材です。

では、牛糞堆肥と鶏糞堆肥にはどのような違いがあるのでしょうか?

肥料効果と土壌改良効果に分けて考えてみましょう。

牛糞堆肥と鶏糞堆肥の違い①肥料効果

牛糞堆肥の肥料効果

牛糞堆肥は牛の糞尿にワラやおがくず、籾殻などの副資材を混ぜ込み
発酵・体積させた土壌改良資材(もしくは肥料)です。

牛糞堆肥に含まれる肥料成分の一例を挙げると…

窒素0.8%、リン酸1.7%、カリウム1.8%

基本的に肥料成分はそれほど多く含まれていません。

しかも、上記の肥料成分は植物が全て利用できる訳では無く、
化成肥料を100とした場合の肥効率を考慮する必要があります。

牛糞堆肥の肥効率は…

窒素30%、リン酸80%、カリウム90%

窒素( N )に関しては化成肥料の30%程度しか利用されないので、
もともとの成分量も低いことから効果はほとんど見込めないと言えます。

窒素肥料を牛糞堆肥だけで賄うことは難しいので、
化学肥料なら尿素や硫安、有機肥料なら油粕などで補う必要があるでしょう。

リン酸やカリウムに関してはほぼ化成肥料並みの肥効が見込めるので
1平方メートルあたり1kg程度の牛糞堆肥を投入することで
リン酸・カリウムの肥料効果を得ることができます。

鶏糞堆肥(発酵鶏糞)の肥料効果

鶏糞堆肥(発酵鶏糞)はニワトリの糞(鶏ふん)を発酵・乾燥させたものです。

鶏糞堆肥に含まれる主な肥料成分は…

窒素( N )…2~4%
リン酸( P )…4~6%
カリウム( K )…2~3%
カルシウム( Ca )…10~15%
マグネシウム( Mg )…1~2%

上記のようになっています。
牛糞堆肥と比較すると肥料成分は多く含まれていますね。

続いて肥効率は…

窒素60%、リン酸80%、カリウム90%~100%

鶏糞堆肥(発酵鶏糞)はアンモニア態窒素を多く含んでいるので
比較的速やかに植物の根が吸収・利用できます。
リン酸・カリウムについてもほぼ化学肥料並みの肥効があるので
鶏糞堆肥は元肥としても追肥としても利用効果の見込める資材と言えます。

牛糞堆肥と鶏糞堆肥の肥料効果の違いまとめ

・牛糞堆肥よりも鶏糞堆肥の方が窒素( N )の肥料効果が高い。
・リン酸、カリウムについては同じくらいの効き目がある。
・よって、鶏糞堆肥の方が肥料効果が高い。

牛糞堆肥と鶏糞堆肥の違い②土壌改良効果

牛糞堆肥の土壌改良効果

牛糞堆肥は副資材としてワラやおがくず、籾殻などを混ぜ込んでいます。
ウシのエサとしても干し草など繊維質豊富なものが使われているので、
発酵・堆積してできた堆肥には腐植質が比較的豊富に含まれています。

また、分解し切れていない繊維質も含まれているので
土壌改良材として土に混ぜ込むと適度なすき間ができ、
いわゆる「ふかふかの土」になります。

牛糞堆肥は土壌改良に効果的な資材ですが、
先ほど書いたようにリン酸、カリウムに関しては化学肥料並みの効き目があります。
過剰投入はリン酸・カリウムの過剰害に繋がるおそれがあるため、
投入量は1平方メートルあたり1kg程度におさえておいた方が良いでしょう。

鶏糞堆肥の土壌改良効果

鶏糞堆肥は副資材によっては繊維質を含んだものも使われていますが
基本的には腐植質に乏しい堆肥です。

さらに、牛糞堆肥よりも肥料成分を多く含んでいるため
土壌改良材として大量に土に混ぜ込むとほぼ間違いなく肥料過多になります。

カルシウム(石灰)を多く含むため
土壌改良のために大量投入すると土壌がアルカリ性に傾きます。
多くの植物が弱酸性の土壌を好むため、アルカリ性に傾き過ぎた土壌は
微量要素欠乏などで植物が上手く育ちにくいです。

上記のことを考えると、
鶏糞堆肥(発酵鶏糞)を土壌改良に使用することはおすすめできません。

牛糞堆肥と鶏糞堆肥の土壌改良効果の違いまとめ

・牛糞堆肥は腐植質に富み、土壌改良効果が見込める
・鶏糞堆肥は土壌改良効果が見込めないどころか大量投入は逆効果
・よって牛糞堆肥の方が土壌改良効果が高い

肥料としては鶏糞堆肥、土壌改良なら牛糞堆肥

牛糞堆肥と鶏糞堆肥(発酵鶏糞)を比較すると
肥料効果が高いのは鶏糞堆肥(発酵鶏糞)で、
土壌改良効果が高いのが牛糞堆肥です。

それぞれの資材の特徴をふまえて施肥や土づくりを行いましょう。

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