バラの害虫、アブラムシについて

バラの害虫、アブラムシの写真・画像 アブラムシ

バラの害虫、アブラムシの写真・画像

アブラムシはバラの新芽や若葉、蕾などに群がり樹液を吸う小型の害虫です。
短期間で爆発的に増殖するため、バラが受けるダメージは馬鹿になりません。

ここでは、アブラムシが発生する条件とバラが受ける被害、
アブラムシを予防もしくは駆除するための対策などをまとめます。

アブラムシの発生条件

アブラムシの発生条件をまとめると以下のようになります。

発生時期は3月下旬から10月中旬

雨が少なく乾燥気味の天候

窒素過多で育てている

アブラムシの生育適温は20℃~25℃くらいです。
春もしくは秋に雨が少なく乾燥気味の天気が続くと爆発的に増殖し
一斉に植物に群がり吸汁します。

また、肥料を多く与え過ぎて窒素過多の状態になると
植物体内でアミノ酸が過剰に合成され、
それを好むアブラムシが群がってくると言われています。

アブラムシによる被害

アブラムシの排泄物(甘露)によってべとべとになった薔薇の葉

アブラムシによって発生する被害には以下のようなものがあります。

アブラムシの吸汁による葉の縮れ

アブラムシの排泄物(甘露)による葉のベトつき

ウイルス病の媒介

すす病の誘発

アブラムシはバラの新芽や若葉、蕾などに一斉に群がり吸汁します。
それにより葉の縮れや葉色の悪化と言った症状が発生します。

また、アブラムシの排泄物(甘露)には糖分が多く含まれ
それが葉などに蓄積するとテカテカ・ベトベトするようになります(上の写真)。
この排泄物がすす病の発生原因となります。

アブラムシ対策(予防や駆除)

アブラムシの天敵・ヒラタアブの幼虫

アブラムシの予防方法

アブラムシは気温20℃~25℃で乾燥気味の環境を好みます。
よって、霧吹きや噴霧器で植物に葉水を与え乾燥状態を解消すると予防に繋がります。
同時に土壌の乾燥状態もチェックし、乾いているようならたっぷりと水やりをします。

また、肥料過多(特に窒素成分)にしないことも重要です。

アブラムシの駆除方法(無農薬)

アブラムシは比較的駆除しやすい害虫です。
数が少ないうちはガムテープやセロテープなどでペタペタと
アブラムシを駆除するのが最も手っ取り早い方法です。

牛乳を水で薄めて散布する…という方法も良く紹介されています。
アブラムシの気門を塞いで窒息させる、という意味では効果がありますが
周囲が牛乳クサくなったり植物に付着して取れなくなったりと
デメリットもそれなりにあるのであまりオススメはできません。

牛乳と同じような仕組み(気門封鎖)でアブラムシを駆除する薬剤の中には
でんぷんや水あめなどの食品が主成分になっている
比較的安全性の高い「ソフト農薬」と言われるものがあります。
そちらの方がオススメです。

アブラムシの駆除方法(天敵)

アブラムシには天敵がいます。
良く知られたところではテントウムシ、カゲロウ、ヒラタアブの幼虫などです。
農薬を散布していなければこれらの天敵(益虫)が
アブラムシを捕食してくれます。

上の写真はヒラタアブの幼虫。
半透明のやや不気味な見た目ですが、もの凄い勢いでアブラムシを捕食していきます。

アブラムシの駆除方法(農薬・薬剤散布)

アブラムシは比較的駆除しやすい害虫で、
アブラムシに効く薬剤も多く市販されています。

オルトランなどの浸透移行性の薬剤は良く知られていますね。

また、アブラムシの気門を封鎖して窒息させる
比較的安全性の高い「ソフト農薬」と言われるものもあります。
でんぷんや水あめなど食品成分を主成分としているため
殺虫成分を含む化学農薬に抵抗のある方にはオススメです。
粘着くん液剤、あめんこスプレーなどがあります。

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